2009年10月28日

URLの末尾に付いた「utm_source=twitterfeed」の正体

このBlogのはてブをチェックしていたら、同一内容でURLだけ違うページがブックマークされているのに気が付いた。具体的には以下の2ページ

両方のページに共通しているのは、URLの末尾に「?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter」というクエリというかパラメータのようなものがついていること。ページとして表示される内容はまったく同じものだが、URLが違うのでブックマークは別になっている。ちなみに起こっているのはこのBlogだけではなく、結構色々なところで観測できるようだ。

付加された文字列を見ればわかるように、これはTwitterへ更新情報を流すために利用しているtwitterfeedが原因に絡んでいるのはほぼ間違いないので、早速自分のTwitterアカウントのtwitterfeed経由でpostされたものをチェック。調べてみると、bit.lyで圧縮された時点で上記のパラメータが付いているものと付いてないものがあった。

ある時期を境にすべての短縮URLにパラメータが付くようになっているので、自分で設定を変えた記憶がない以上はtwitterfeedの仕様か設定が変わったのだと想定。というわけで今度はtwitterfeedの方をチェックすると、早速原因らしきものを発見した。

twitterfeed設定

「Advanced Settings」の中にある「UTM Tags」の設定部分が、まさにパラメータと同じ値になっていた。こんな部分の設定はまったくしていないし、そもそも前は項目自体が無かったように記憶してる。Blogや(個人ではない)ニュースサイトにはRSSフィード経由でアクセスすると特定のパラメータが付くサイトがある(例:「?from=rss」など)が、要はそれと同じ機能がいつの間にかtwitterfeedに追加されていたということなのでは。早速設定値を空欄にして設定をセーブした。

その後中身が空のテスト記事を投稿して様子を見たところ、twitterfeed経由でpostされたtweetのリンクからパラメータが完全に消えていることを確認できた。これで元の挙動に戻った、ということになる。別に普通に閲覧させるだけならパラメータ文字列が付いても付かなくても大した問題はないが、ブックマークなどがばらけてしまうのはサイトにとっても利用者にとってもあまり望ましい挙動とは言えないので、同様の現象が起こって気になっている人は設定を変えた方がいいかもしれない。

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2009年10月23日

2009年、Twitterは古参の炎に包まれた。だが、auは死滅していなかった!

Phase1 - 発端

auの公式アカウントであるau_officialがTwitterアカウントを開設し、10/19日の新製品発表会の実況をTwiter上でやることを宣言する。前後してauのことをつぶやくときはハッシュタグ「#au2009」をつけてね! *と発言して、恐らくろくに調べないまま決定されたハッシュタグ「#au2009」をau用に使うことを宣言、周りの利用者にも使うように勧める。

Phase2 - 燃料投下

.@au_official ハッシュタグ #au2009 は別のイベント(Autodesk University 2009)で使われているようですね。

Twitter / ITmedia +D Mobile: .@au_official ハッシュタグ #au20 ...

au指定のハッシュタグが お手つきなの? うーん・・・かえって悪評招くよーな

Twitter / ハクシュ: au指定のハッシュタグが お手つきなの? うーん・・ ...

かなり早い段階でAutodeskという会社が、11月に予定していたイベント用のハッシュタグをとして#au2009を使用していたことが発覚し、ITmediaを含めau_officialのアカウントへReplyなどで通知する。この時点ではまだ(調べた限りは)「変えた方がいいのでは?」や「タグが被ってる」ぐらいの発言が多く、auへの非難はそれほど大したことにはなっていなかった模様。初期ではタグ被り自体があまり話題になっていなかったのか、そのまま#au2009でauについての話題が投稿されることも多かった。

Phase3 - 爆発

ハッシュタグにつきましては、すでに多くの方にいまのタグでご協力いただいている状況なので、このまま継続することさせていただきます。ご指摘いただいてありがとうございました #au2009

Twitter / au_official: ハッシュタグにつきましては、すでに多くの方にいまのタ ...

ITmediaから「タグ被り」を指摘されてから約4時間後、事態に気が付いたのかタグについての見解を表明する。しかし大した事態ではないと踏んだか、あるいはそもそも変える権限がなかったのか、その内容は「そのままのハッシュタグで続行するよ」だった。ここで「Twitterをろくにわかってないのにデカイ顔したうえ、他人の迷惑も考えないクソ企業au」 vs 「大企業の横暴を許さない正義のTwitterユーザ」という構図が発生、一気に一部のTwitterユーザが噴き上がり始める。

これによって実際にタグを「乗っ取られた」Autodeskは何もいってないのに、周りのユーザが勝手にauを叩き始めるという代理戦争が勃発。抗議するために意図的に#au2009を付ける、あるいはRTでハッシュタグついたままauを叩くという事態が発生し、「auに抗議するために抗議側が#au2009を乗っ取る」「タグが汚れる・邪魔になるという建前なのに、自らタグを汚して邪魔する」というコントのようなマヌケな事態に発展。その後auへの抗議用ハッシュタグ「#antiauofficial」が生まれたりしたものの、後から調べた限りは#au2009ほど盛り上がったわけではない模様。(前半はもの凄い勢いで噴き上がってるのが何人か、その後はむしろカウンターとして別人から「恥ずかしくないのか」的な発言がされている。)

ただこの時点では「Twitterやハッシュタグについて勉強・調査不足のうえ、指摘されても態度を改めないクソ企業アカウント」という評価がほぼ定まっていて、このまま推移すれば「アホをやらかしてTwitterマーケティングに失敗したau」という評価のまま終わった可能性は高かった。

Phase4 - 撤回

一度はハッシュタグ「 #au2009 」を継続すると申し上げましたが、皆様にご指摘いただいているとおり、ハッシュタグを「 #au_official2009 」に変更させていただきます。

Twitter / au_official: 一度はハッシュタグ「 #au2009 」を継続すると ...

前回の「ハッシュタグはこのままで行くよ」発言からさらに4時間後、Twitter内での炎上騒ぎに気が付いたのか発言を撤回し、auはタグを変更すると発表。抗議側の目的が達成されることになる。あるいはこの時点でも、「ユーザの力で大企業を動かしたちょっといい話」のような感じで終わったのかもしれない。

Phase5 - カウンター

Twitterまとめサイトでことの顛末の一部がまとめられ、「au(KDDI)側の不手際」「俺Twitterのコンサルできるんじゃね?」という形で締めくくられたエントリがアップされる。観測範囲の問題か、あるいはまとめの方向性の問題か、内容はau叩きのpostを中心にまとめられていた。アップされてしばらくは「調査不足のauが悪い」「auはむしろ被害者で、コンサルが悪い」などの発言が目立ったが、はてブのホッテントリに入ったり、外部のブログでも取り上げられて急速に大きな話題になるにつれ情勢が変わっていった。

基本的にこの件で噴き上がっていたのは古参か、声がでかくて口が悪い(あるいは企業に厳しい)ユーザか、あるいは自分や周囲で通用するマナーやルールに厳しいタイプだったためか「古参気取り(笑)」「キチガイが騒いでいるようにしか見えない」「相手が企業なら何をいってもいいと思ってるだけ」「大したことでもないのに大騒ぎ」「たった4時間で遅い扱いのtwitter脳(笑)」のような「(auに対する)カウンターのカウンター」のような発言・意見が噴出する展開へ。これにより「マナーを守らない新参au」 vs 「twitterの秩序を守る有志軍団」から「クレーマーとそれに絡まれるかわいそうなau」に形勢が逆転、特にまとめた本人と、その中で積極的にauを叩いていた一人が特に注目されることになる。

Phase6 - 忍者増田

この一件では、なぜか増田の動きが普段にもまして活発になったのが面白い点だった。より一層火がついたのははてなダイアリーのまとめサイトであるものの、直接はてなに関係ないのに、増田で相当盛り上がった理由そのものはよくわからない。長文を書きたかったがブログを持ってないのか、あるいはTwitterはIDと切り離せないので、後腐れなくDisっておきたい人が多かったのかもしれない。

過激なpostがまとめエントリに載り、さらに自分のBlogでもau叩きエントリを展開していた人は、カウンターの批判が寄せられるにつれ、Blogのコメント欄閉鎖、忍者バリアーでアクセスブロック、Twitterもプロテクトへ移行と非常に典型的な手段をとってしまい、おまけにTwitterの自己紹介部分に「毒吐き」と書いてあったのも相まって「一方的に毒を吐くだけなんですね」状態に。ある意味一人で不評を被るような形になってしまったが、そもそも全部自分で発言していることだからしょうがないとも言える。(ちなみにこれを書いている時点でもプロテクトモードからは戻っていない。)

Phase7 - そして総括へ

騒動が起こり始めた当日、つまり10/16にはもうそれなりの分量があるBlogエントリがアップされ始め、翌17日には総括モードに入っていた。Twitterのリアルタイム性もさることながら、「Twitterで起こった事件」自体の消費速度もとてつもなく早いことがわかる。Webのネタは基本的に消費速度が早いが、Twitterはより一層それに拍車をかけているのかもしれない。

Phase8 - 現在

変更された#au_official2009や抗議タグの#antiauofficialはほぼ使われなくなり、日本語環境ではネタとして#au2009を一部使っている利用者がいる以外は、元々使用していたAutodesk関係のpostに戻っている。これ以上何か起きない限りは、#au2009タグ自体のことも近いうちにすっかり忘れ去られるのだと思う。

元々はauの不手際から始まった揉め事・炎上騒ぎだったが、同じTwitterユーザの中でも怒った層とそうでない層の温度差が激しく、噴き上がったユーザを中心にまとめ記事にして外部にわかりやすく可視化した結果、外部とのさらなる温度差により違和感が噴出。結果としてauに同情票が集まり、逆に噴き上がった層にはクレーマー的な違和感や嫌悪感から強烈なカウンターが発生した、というのが今回の騒動の流れと見ればいいんじゃなかろうか。

「Webでは声の大きい奴ばかり目立つ」とは良くいわれるが、今回もそれを印象づけるような出来事だったように思える。

Final Phase - au_officialに本当に足りなかったもの

auのtwitterの件、美人広報が顔出しでやれば内容無くてもここまで叩かれなかったんだろうなあ。

Twitter / わんこ☆そば: auのtwitterの件、美人広報が顔出しでやれば内 ...

身も蓋もない正論。

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2009年10月21日

クックパッド「(都合の悪いリンク以外は)リンク自由です」

先日書いたネタの続きというか決着編。このネタは20日の昼頃から話題になり始め、(Twitterによると)夕方頃にはリンクポリシーのページに手が入り、夜の7時過ぎにはITmediaに火消しの記事が掲載されている。恐らく一般的には「非常に早い」と言われる対応速度なのでは。

レシピ投稿サイト「COOKPAD」が、個別レシピページへの直接リンクを禁止しているのでは――ネットで広まったこんな見方は「誤解」だとして、運営会社のクックパッドは10月20日、同社サイトに掲載しているリンクポリシーの表記を一部修正した。「ブログなど個人サイトでの直リンはOKだが、商用サイトでのリンクは、形態によってはお断りすることがある」という。

COOKPADレシピは「直リンOK」 ネットの“誤解”でリンクポリシー表記を修正 - ITmedia News

ただこの対応の早さは、このBlogの記事が云々と言うより、下の記事で「同じWebサービス界隈の人からDisられたから」という可能性の方が高そう。(ちなみにTwitterでもかなり話題になっていて、堀江貴文のアカウントでもDisられていた。)

で、前のエントリでも引用したリンクポリシーはどうなったかというと、以下のように書き換わっていた。

  • クックパッドへのリンクを貼っていただく場合は、トップページを推奨しております。
  • レシピへの個別リンクは、レシピページにあるリンクタグ(簡単リンク)もご用意しておりますのでご活用ください。
  • 営利を目的としたサイトでのご利用の際はかならずこちらへご連絡をお願いいたします。
  • リンクの仕方やページの内容によってはお断りする場合がございます。
  • クックパッドのサービスを毀損するおそれのあるリンクはお断りする場合がございます。
  • クックパッドにリンクしていること自体をサイト運営や営業の手段としないでください。
レシピ検索No.1/料理レシピ載せるなら クックパッド

少し長いのでまとめてしまうと「クックパッドとしてはトップページへリンクして欲しいが、個別レシピページへリンクするのも自由。コントロールしたいのは、営利目的のサイトやクックパッドへのリンク専門サイト」辺りになるだろう。要するに「単にリンクを張られるのは一向に構わないが、うちのコンテンツをダシにして勝手に金儲けをされるのは嫌だ・困る」という話のようだ。

「リンクお断り」で守りたかったもの

クックパッドはレシピの登録・閲覧サイトであると同時に、検索機能も備えている。普通の検索は無料だが、人気順の検索(ソート)は有料会員でしかできない。(他の特典もある。)つまり勝手によそのサイトが自分のところのレシピをクロールして、「より使いやすい検索」を提供されたら商売あがったりということ。ましてやそれが無料だったら、金を払わなくなる客が増えて重要な収入源を失う羽目になる。

つまり防ぎたかったのは「リンク」というよりも「インデックス化」で、意図的に機能制限している検索機能の代わりを作ってもらっちゃ困るという話と見た方が良さそう。なぜそれが警告文の「特定のレシピへのリンク禁止」という変な文言になるのかはよくわからないが、「結果的にリンクされなければ機能は果たせないから」ということなのかもしれない。

ただいずれにしても、基準は単純に「(今現在の)商売の邪魔になるか・ならないか」という点に尽きるように見える。ポリシーのページにひたすら「連絡してくれ」「断る可能性がある」と書いてあるのも、「自社のメリットになるならOKだし、そうでないなら断る・警告する」というスタンスが現れているからとも読める。(問題になったrecipe growlerは画像に直接リンクをしていたので「負荷の可能性」という点も指摘されていて、当然その点もあるかもしれないが、技術的に防ごうと思えば簡単にできることを「マナー守ってね」「空気読んでね」で済まそうとしていたのか?という辺りは疑問が残る。)

今回のように「リンクのお断り警告」がクックパッドから来るとしたら、それは(今回と同じように)「レシピマッシュアップサービス」とか「外部から効率的にレシピを見つけられる」的なWebサービスの可能性が高いんじゃなかろうか。更新されたポリシーにも「営利」とか「営業」とか書いてあるが、あのrecipe growlerはどう見ても個人のサービスだったし、営利と言うほど金が絡んで(儲かって)いるようにも見えなかった。(ヘッダとフッタに広告が置いてあったが、あの程度なら飾りみたいなものだろう。)

端的には営利・非営利、企業・個人に関係なく「ビジネスの邪魔をするな」「うちのデータを利用して上前をはねようとするクソ野郎はお断り」「ビジネスに害かどうかはこっちで検討するので、連絡を寄こせ」を綺麗な言葉で言い替えたのが新旧両方のリンクポリシー、と解釈している。(もちろんこれは「商売」という点から見れば自然で、ただ自社の利益保護をアピールしているだけ。)クックパッドを利用してマッシュアップサービスを作ろうとしている人は、事前にお伺いをたてた方がいいのかもしれない。

クックパッドは「リンクをお断り」できるの?

個人的によくわからないのはクックパッドへのリンクを貼っていただく場合は、トップページを推奨しております*という部分。普通リンクを張るときは必要な場所をリンク先にするだけであって、トップページに用があればリンク先は自動的にそこになるだろうし、関係なければ推奨だろうと何だろうと別のページになるだけじゃなかろうか。単にトップページへのリンクを増やしたいという意味なのかもしれないけど、それは利用者からすれば全然関係ない話だし、ましてや「ポリシー」に書くようなことでもないと思うんだけど。

それにそもそも「リンクをお断りする権利」がクックパッドにあるのかどうかもよくわからない。「うちのレシピを勝手に取り込んで使うな」とか「レシピをインデックスして提供する権利は我々にあります」みたいな話なら理解できるものの、もし(レシピデータの取り込みや画像の呼び出しがなく)クックパッドにリンクしていること自体をサイト運営や営業の手段*としている外部サイトがあったとして、それを(ルールやマナー以外で)止めさせる権利がクックパッドにあるんだろうか。

例えばこのページには「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は道義的にはともかく、法律的には意味のないものと考えて差し支えありません*と書いてあったりするんだけど、やっぱりクックパッド側には「リンクはお断り」する根拠がきっちりあって、それを単にアピールしてるだけなんですかね?

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