発端となったエントリはあるものの、そのエントリを中心に議論が進むわけでもなく、特定のテーマごとに小さなクラスタに分かれて疑似科学批判論のようなものが展開された。
原因を一言で表せば「明確な『お題』の設定がなかった」といったところだろう。個々が発端となったエントリから「お題らしきもの」を読み取り、それを前提にしてエントリを書き上げた。全体の流れとしては「疑似科学批判(批判)」がテーマだったものの、個別にエントリが消費されるのみで「議論が深まる」という印象がほとんどなかったのが興味深い。
一連の流れを例えるなら以下のような印象。
- サッカーを見ていて「オフサイドがわからない」とつぶやいた人がいた
- サッカーに詳しい人、詳しくない人が入り乱れて「オフサイドの正確なルール上の定義」を語った
- オフサイド発言をつぶやいた人はそれらに反応することなく、行きつけの喫茶店「オフサイド」(店名)の裏メニューや気になるウェイトレス、経営状況、駐車場がいつも空いてない、などを延々と語り出した
- どうにも反応のしようがないので、周りは「オフサイドの歴史」「戦術におけるオフサイドの重要性」「今のオフサイド判定がありかなしか」などを小グループで雑談し始めた
多分こんな感じ。Webでの議論も結局はキャッチボールで、受け取る人がいないボールを投げると場が混乱するだけなのだろう。あらぬ方向に投げられたボールを追いかけて投げ返すのは酷く面倒なので。