2009年10月21日

クックパッド「(都合の悪いリンク以外は)リンク自由です」

先日書いたネタの続きというか決着編。このネタは20日の昼頃から話題になり始め、(Twitterによると)夕方頃にはリンクポリシーのページに手が入り、夜の7時過ぎにはITmediaに火消しの記事が掲載されている。恐らく一般的には「非常に早い」と言われる対応速度なのでは。

レシピ投稿サイト「COOKPAD」が、個別レシピページへの直接リンクを禁止しているのでは――ネットで広まったこんな見方は「誤解」だとして、運営会社のクックパッドは10月20日、同社サイトに掲載しているリンクポリシーの表記を一部修正した。「ブログなど個人サイトでの直リンはOKだが、商用サイトでのリンクは、形態によってはお断りすることがある」という。

COOKPADレシピは「直リンOK」 ネットの“誤解”でリンクポリシー表記を修正 - ITmedia News

ただこの対応の早さは、このBlogの記事が云々と言うより、下の記事で「同じWebサービス界隈の人からDisられたから」という可能性の方が高そう。(ちなみにTwitterでもかなり話題になっていて、堀江貴文のアカウントでもDisられていた。)

で、前のエントリでも引用したリンクポリシーはどうなったかというと、以下のように書き換わっていた。

  • クックパッドへのリンクを貼っていただく場合は、トップページを推奨しております。
  • レシピへの個別リンクは、レシピページにあるリンクタグ(簡単リンク)もご用意しておりますのでご活用ください。
  • 営利を目的としたサイトでのご利用の際はかならずこちらへご連絡をお願いいたします。
  • リンクの仕方やページの内容によってはお断りする場合がございます。
  • クックパッドのサービスを毀損するおそれのあるリンクはお断りする場合がございます。
  • クックパッドにリンクしていること自体をサイト運営や営業の手段としないでください。
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少し長いのでまとめてしまうと「クックパッドとしてはトップページへリンクして欲しいが、個別レシピページへリンクするのも自由。コントロールしたいのは、営利目的のサイトやクックパッドへのリンク専門サイト」辺りになるだろう。要するに「単にリンクを張られるのは一向に構わないが、うちのコンテンツをダシにして勝手に金儲けをされるのは嫌だ・困る」という話のようだ。

「リンクお断り」で守りたかったもの

クックパッドはレシピの登録・閲覧サイトであると同時に、検索機能も備えている。普通の検索は無料だが、人気順の検索(ソート)は有料会員でしかできない。(他の特典もある。)つまり勝手によそのサイトが自分のところのレシピをクロールして、「より使いやすい検索」を提供されたら商売あがったりということ。ましてやそれが無料だったら、金を払わなくなる客が増えて重要な収入源を失う羽目になる。

つまり防ぎたかったのは「リンク」というよりも「インデックス化」で、意図的に機能制限している検索機能の代わりを作ってもらっちゃ困るという話と見た方が良さそう。なぜそれが警告文の「特定のレシピへのリンク禁止」という変な文言になるのかはよくわからないが、「結果的にリンクされなければ機能は果たせないから」ということなのかもしれない。

ただいずれにしても、基準は単純に「(今現在の)商売の邪魔になるか・ならないか」という点に尽きるように見える。ポリシーのページにひたすら「連絡してくれ」「断る可能性がある」と書いてあるのも、「自社のメリットになるならOKだし、そうでないなら断る・警告する」というスタンスが現れているからとも読める。(問題になったrecipe growlerは画像に直接リンクをしていたので「負荷の可能性」という点も指摘されていて、当然その点もあるかもしれないが、技術的に防ごうと思えば簡単にできることを「マナー守ってね」「空気読んでね」で済まそうとしていたのか?という辺りは疑問が残る。)

今回のように「リンクのお断り警告」がクックパッドから来るとしたら、それは(今回と同じように)「レシピマッシュアップサービス」とか「外部から効率的にレシピを見つけられる」的なWebサービスの可能性が高いんじゃなかろうか。更新されたポリシーにも「営利」とか「営業」とか書いてあるが、あのrecipe growlerはどう見ても個人のサービスだったし、営利と言うほど金が絡んで(儲かって)いるようにも見えなかった。(ヘッダとフッタに広告が置いてあったが、あの程度なら飾りみたいなものだろう。)

端的には営利・非営利、企業・個人に関係なく「ビジネスの邪魔をするな」「うちのデータを利用して上前をはねようとするクソ野郎はお断り」「ビジネスに害かどうかはこっちで検討するので、連絡を寄こせ」を綺麗な言葉で言い替えたのが新旧両方のリンクポリシー、と解釈している。(もちろんこれは「商売」という点から見れば自然で、ただ自社の利益保護をアピールしているだけ。)クックパッドを利用してマッシュアップサービスを作ろうとしている人は、事前にお伺いをたてた方がいいのかもしれない。

クックパッドは「リンクをお断り」できるの?

個人的によくわからないのはクックパッドへのリンクを貼っていただく場合は、トップページを推奨しております*という部分。普通リンクを張るときは必要な場所をリンク先にするだけであって、トップページに用があればリンク先は自動的にそこになるだろうし、関係なければ推奨だろうと何だろうと別のページになるだけじゃなかろうか。単にトップページへのリンクを増やしたいという意味なのかもしれないけど、それは利用者からすれば全然関係ない話だし、ましてや「ポリシー」に書くようなことでもないと思うんだけど。

それにそもそも「リンクをお断りする権利」がクックパッドにあるのかどうかもよくわからない。「うちのレシピを勝手に取り込んで使うな」とか「レシピをインデックスして提供する権利は我々にあります」みたいな話なら理解できるものの、もし(レシピデータの取り込みや画像の呼び出しがなく)クックパッドにリンクしていること自体をサイト運営や営業の手段*としている外部サイトがあったとして、それを(ルールやマナー以外で)止めさせる権利がクックパッドにあるんだろうか。

例えばこのページには「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は道義的にはともかく、法律的には意味のないものと考えて差し支えありません*と書いてあったりするんだけど、やっぱりクックパッド側には「リンクはお断り」する根拠がきっちりあって、それを単にアピールしてるだけなんですかね?

posted by RPM at 19:00 | TrackBack(0) | BackLink | Internet・Webサービス | 更新情報をチェックする


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