2009年10月23日

2009年、Twitterは古参の炎に包まれた。だが、auは死滅していなかった!

Phase1 - 発端

auの公式アカウントであるau_officialがTwitterアカウントを開設し、10/19日の新製品発表会の実況をTwiter上でやることを宣言する。前後してauのことをつぶやくときはハッシュタグ「#au2009」をつけてね! *と発言して、恐らくろくに調べないまま決定されたハッシュタグ「#au2009」をau用に使うことを宣言、周りの利用者にも使うように勧める。

Phase2 - 燃料投下

.@au_official ハッシュタグ #au2009 は別のイベント(Autodesk University 2009)で使われているようですね。

Twitter / ITmedia +D Mobile: .@au_official ハッシュタグ #au20 ...

au指定のハッシュタグが お手つきなの? うーん・・・かえって悪評招くよーな

Twitter / ハクシュ: au指定のハッシュタグが お手つきなの? うーん・・ ...

かなり早い段階でAutodeskという会社が、11月に予定していたイベント用のハッシュタグをとして#au2009を使用していたことが発覚し、ITmediaを含めau_officialのアカウントへReplyなどで通知する。この時点ではまだ(調べた限りは)「変えた方がいいのでは?」や「タグが被ってる」ぐらいの発言が多く、auへの非難はそれほど大したことにはなっていなかった模様。初期ではタグ被り自体があまり話題になっていなかったのか、そのまま#au2009でauについての話題が投稿されることも多かった。

Phase3 - 爆発

ハッシュタグにつきましては、すでに多くの方にいまのタグでご協力いただいている状況なので、このまま継続することさせていただきます。ご指摘いただいてありがとうございました #au2009

Twitter / au_official: ハッシュタグにつきましては、すでに多くの方にいまのタ ...

ITmediaから「タグ被り」を指摘されてから約4時間後、事態に気が付いたのかタグについての見解を表明する。しかし大した事態ではないと踏んだか、あるいはそもそも変える権限がなかったのか、その内容は「そのままのハッシュタグで続行するよ」だった。ここで「Twitterをろくにわかってないのにデカイ顔したうえ、他人の迷惑も考えないクソ企業au」 vs 「大企業の横暴を許さない正義のTwitterユーザ」という構図が発生、一気に一部のTwitterユーザが噴き上がり始める。

これによって実際にタグを「乗っ取られた」Autodeskは何もいってないのに、周りのユーザが勝手にauを叩き始めるという代理戦争が勃発。抗議するために意図的に#au2009を付ける、あるいはRTでハッシュタグついたままauを叩くという事態が発生し、「auに抗議するために抗議側が#au2009を乗っ取る」「タグが汚れる・邪魔になるという建前なのに、自らタグを汚して邪魔する」というコントのようなマヌケな事態に発展。その後auへの抗議用ハッシュタグ「#antiauofficial」が生まれたりしたものの、後から調べた限りは#au2009ほど盛り上がったわけではない模様。(前半はもの凄い勢いで噴き上がってるのが何人か、その後はむしろカウンターとして別人から「恥ずかしくないのか」的な発言がされている。)

ただこの時点では「Twitterやハッシュタグについて勉強・調査不足のうえ、指摘されても態度を改めないクソ企業アカウント」という評価がほぼ定まっていて、このまま推移すれば「アホをやらかしてTwitterマーケティングに失敗したau」という評価のまま終わった可能性は高かった。

Phase4 - 撤回

一度はハッシュタグ「 #au2009 」を継続すると申し上げましたが、皆様にご指摘いただいているとおり、ハッシュタグを「 #au_official2009 」に変更させていただきます。

Twitter / au_official: 一度はハッシュタグ「 #au2009 」を継続すると ...

前回の「ハッシュタグはこのままで行くよ」発言からさらに4時間後、Twitter内での炎上騒ぎに気が付いたのか発言を撤回し、auはタグを変更すると発表。抗議側の目的が達成されることになる。あるいはこの時点でも、「ユーザの力で大企業を動かしたちょっといい話」のような感じで終わったのかもしれない。

Phase5 - カウンター

Twitterまとめサイトでことの顛末の一部がまとめられ、「au(KDDI)側の不手際」「俺Twitterのコンサルできるんじゃね?」という形で締めくくられたエントリがアップされる。観測範囲の問題か、あるいはまとめの方向性の問題か、内容はau叩きのpostを中心にまとめられていた。アップされてしばらくは「調査不足のauが悪い」「auはむしろ被害者で、コンサルが悪い」などの発言が目立ったが、はてブのホッテントリに入ったり、外部のブログでも取り上げられて急速に大きな話題になるにつれ情勢が変わっていった。

基本的にこの件で噴き上がっていたのは古参か、声がでかくて口が悪い(あるいは企業に厳しい)ユーザか、あるいは自分や周囲で通用するマナーやルールに厳しいタイプだったためか「古参気取り(笑)」「キチガイが騒いでいるようにしか見えない」「相手が企業なら何をいってもいいと思ってるだけ」「大したことでもないのに大騒ぎ」「たった4時間で遅い扱いのtwitter脳(笑)」のような「(auに対する)カウンターのカウンター」のような発言・意見が噴出する展開へ。これにより「マナーを守らない新参au」 vs 「twitterの秩序を守る有志軍団」から「クレーマーとそれに絡まれるかわいそうなau」に形勢が逆転、特にまとめた本人と、その中で積極的にauを叩いていた一人が特に注目されることになる。

Phase6 - 忍者増田

この一件では、なぜか増田の動きが普段にもまして活発になったのが面白い点だった。より一層火がついたのははてなダイアリーのまとめサイトであるものの、直接はてなに関係ないのに、増田で相当盛り上がった理由そのものはよくわからない。長文を書きたかったがブログを持ってないのか、あるいはTwitterはIDと切り離せないので、後腐れなくDisっておきたい人が多かったのかもしれない。

過激なpostがまとめエントリに載り、さらに自分のBlogでもau叩きエントリを展開していた人は、カウンターの批判が寄せられるにつれ、Blogのコメント欄閉鎖、忍者バリアーでアクセスブロック、Twitterもプロテクトへ移行と非常に典型的な手段をとってしまい、おまけにTwitterの自己紹介部分に「毒吐き」と書いてあったのも相まって「一方的に毒を吐くだけなんですね」状態に。ある意味一人で不評を被るような形になってしまったが、そもそも全部自分で発言していることだからしょうがないとも言える。(ちなみにこれを書いている時点でもプロテクトモードからは戻っていない。)

Phase7 - そして総括へ

騒動が起こり始めた当日、つまり10/16にはもうそれなりの分量があるBlogエントリがアップされ始め、翌17日には総括モードに入っていた。Twitterのリアルタイム性もさることながら、「Twitterで起こった事件」自体の消費速度もとてつもなく早いことがわかる。Webのネタは基本的に消費速度が早いが、Twitterはより一層それに拍車をかけているのかもしれない。

Phase8 - 現在

変更された#au_official2009や抗議タグの#antiauofficialはほぼ使われなくなり、日本語環境ではネタとして#au2009を一部使っている利用者がいる以外は、元々使用していたAutodesk関係のpostに戻っている。これ以上何か起きない限りは、#au2009タグ自体のことも近いうちにすっかり忘れ去られるのだと思う。

元々はauの不手際から始まった揉め事・炎上騒ぎだったが、同じTwitterユーザの中でも怒った層とそうでない層の温度差が激しく、噴き上がったユーザを中心にまとめ記事にして外部にわかりやすく可視化した結果、外部とのさらなる温度差により違和感が噴出。結果としてauに同情票が集まり、逆に噴き上がった層にはクレーマー的な違和感や嫌悪感から強烈なカウンターが発生した、というのが今回の騒動の流れと見ればいいんじゃなかろうか。

「Webでは声の大きい奴ばかり目立つ」とは良くいわれるが、今回もそれを印象づけるような出来事だったように思える。

Final Phase - au_officialに本当に足りなかったもの

auのtwitterの件、美人広報が顔出しでやれば内容無くてもここまで叩かれなかったんだろうなあ。

Twitter / わんこ☆そば: auのtwitterの件、美人広報が顔出しでやれば内 ...

身も蓋もない正論。

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posted by RPM at 21:32 | TrackBack(0) | BackLink | 議論・揉め事 | 更新情報をチェックする

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