2010年04月15日

「オタク」という言葉の使われ方一覧

「オタク」が「同じ言葉でも全然違う意味で使われている」というのは有名なので、まとめておくと便利だと思って作ったもの。ただし、あくまで(ネットの内外を問わず)自分の観測範囲内に入ってきたものをまとめたに過ぎないので、信用はしないように。

1. 特定の対象に執着し、のめり込む人間のこと

「特定の対象に大きなこだわりや執着を持ち、(個人としては)人並み外れた時間や予算を費やし、その対象についての多くの知識や経験を持つ者」を指す。「傾倒対象が何であるか」は全く問わない。したがって、企業によって作られた消費財かもしれないし、そうでないかもしれない。また趣味のように実益に全然結びつかないものかもしれないし、直接仕事に役に立っているかもしれない。場合によっては仕事そのものである可能性だってある。この定義の場合は「マニア」との違いは、恐らくほとんどない。

「趣味に傾倒する」と言い切ってしまえれば楽だが、実際は仕事の一部、あるいは仕事そのものでも「オタク」という呼称を使う場合もあるようで明確な区分はないように見える。ただし、単に「仕事である」とか「仕事の結果詳しくなった」というだけなら、学者・専門家・研究者・(技術的なものなら)職人などと呼ばれることがほとんどなので、使われるのは趣味が高じた、あるいは対象が一般的とは言い難いものに限られるなどの特定の傾向があるようには見受けられる。

備考

オタクの意味としてもっともメジャーなもの、その1。ネガティブ要素抜きで「オタク」あるいは「○○オタ」と呼称する場合、この意味を指していることが多い。ただ古典的すぎる故か、ネット上ではすでにあまり使われていないような印象がある。(ネットの場合は蔑称的な意味が付属していることが多いため。)

2. アニメ・ゲーム・漫画などのサブカルチャーを消費する人間のこと

「趣味としてアニメ・ゲーム・漫画のようなサブカルチャー(いわゆるオタク趣味)を消費する者」を指す。別にアニメやゲームでなくても、「(子供が対象と思われているような)権威や一般性のないもの」あるいは「成年が消費するとあまり考えられていないもの」ならこの範疇に入ることが多い。知識量や消費した時間・予算の大小はほとんど考慮されず、深い知識などはあってもなくても「オタク」でひとくくりにされる点が「1.」と大きく違う。(例えばTV放送されている無料のアニメを見ているだけの場合、時間もコストもほとんどかかっていない。)

やや大ざっぱな見方をすると、「すでに対象年齢(や性別)が外れた商品を(今なお)消費し続ける人間」に対する呼称と言えるかもしれない。具体例を挙げるとすると、「女児向けアニメを女児が見てもオタクにはならないが、成人男性が積極的に見ている時点でオタクになる」というような形。

備考

オタクの意味としてもっともメジャーなもの、その2。何らかの理由でオタクを自称する場合は、(少なくともネット上では)こちらの意味で使われていることが多いように見える。他称でも使われる頻度が高く、特にアニメとセットになっている「アニオタ(アニヲタ)」がオタクの典型例とされてるようだ。

ちなみに1.と明確に区別したい場合は、あえて「ぬるオタ」や「ライトオタク」などと別の呼称をして語っているのが観測される。明確な条件はわからないが、「2.の範疇に入る人間で、かつ作品や趣味に対する大した執着はない人間(つまり単に薄く浅く消費しているだけ)」辺りを指しているようだ。

3. 「1.」と「2.」のハイブリッドタイプ

「アニメやゲームなどのサブカルチャーに傾倒し、それに人並み外れた時間や予算を使う人間」のこと。上記のぬるオタやライトオタクではない(つまりそれから区別された)存在、ということになる。「ガチオタ」と呼ばれる場合もあるようだ。

備考

「一番狭義のオタク」になるかもしれない。恐らく「オタクをイメージせよ」と言われた場合、(外見を抜きにすれば)多くの人間が想像するステレオタイプなタイプ。未だに強いイメージとしてある「周囲が理解できないものに時間やお金をドバドバ使って物をため込む」というのは、この「オタク」から来ていると思われる。

4. 自称「オタク」

自称してアピールする場合のオタク。前述のぬるオタかもしれないし、ガチオタかもしれない。あるいは完全に無趣味で、オタクのように見える要素も皆無でありつつも、単に「一般人とはちょっと違う俺」アピールのためにそう主張しているだけかもしれない。定義は本人の中にしかないため、分類不可能。

5. 身だしなみや雰囲気がさえない、あるいはコミュニケーション下手な人間のこと

いわゆる「オタ(ク)ファッション」をしている者やコミュニケーション下手な者を指す。メディアによって作られた「典型的なオタク像」(わかりやすいオタファッション、対人恐怖症、趣味のことしか話せない、変な口調、社会不適合者 等)に合致するかどうかの問題で、それに近いほどオタクとして認定(呼称)されやすくなる。ほとんどが外見や仕草の問題であり、趣味や趣向はほとんど関係ないため、無趣味でもこの「オタク」になる可能性は十分にある。

主な使われ方は(外部から見た状態で)「あの人、オタクっぽい」など。

備考

ほぼ外部からしか呼称されないオタク。内面や行動的なものはほとんど考慮されず、外見か簡単な会話で「認定」される。要するに「ステレオタイプなオタクの外見(や仕草)に合致しているからオタク」ということになるだろう。多くの場合蔑称。

6. (観測者・発言者から見て)キモイ奴

もはやオタクのイメージがどうこうという話ではなく、単に「気持ち悪い(キモイ)奴をオタクと呼んでる」状態。すでに「バカ」や「死ね」と何ら変わらない罵倒語として機能しているのみ。別のバリエーションとして「キモオタ」、類似語としては「キモメン」など。

備考

5.が蔑称としてより先鋭化した言葉、と言えるかもしれない。ネガティブ要素のみを拡大させた単なる罵倒語だが、ネットだと場所によっては頻繁に使われる。

7. 金づる

マーケティング対象として呼称される場合の「オタク」のこと。「趣味やこだわりに可処分所得や時間の多くを費やすことに抵抗がない層」と定義されてイノベータの言い換えとして使われたり、アニメや2次元美少女キャラを使った村おこし・町おこしのダシに使われたり、パッケージに2次元美少女キャラがプリントしてある商品があったら即買いする層とされたりと、実情は様々。ただいずれにしても「お客様」という区分であるため、(実際の心情はともかく)ネガティブな意味合いはない。

備考

財布というか金目当て。「オタクは金を落とすことにこそ価値がある」という非常にわかりやすい割り切りで、消費が伸び悩む昨今の日本で注目を集めつつあるようだ。「要は、お金があるんでしょ?」

8. 岡田斗司夫

いつまでもデブじゃない人。オタ界の王との噂だが真偽不明。国民はすでに死んでいるとの指摘も。自分の目で確かめてみよう

posted by RPM at 00:31 | TrackBack(0) | BackLink | 社会 | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。