2014年05月09日

この3Dプリンタで銃を作った人がすごい! 2014

最初このニュースを聞いたとき、まず気になったのは3Dプリンタ云々より「どうやって警察は拳銃を見つけたんだ?」というところだった。大っぴらに町中で撃ったとかならともかく、自宅で作成や保管していたらわかるわけがないから、「身近な誰かに自慢したら、その人が警察に相談した」あたりかと勝手に考えていた。

でもそうではなくて、この容疑者はネットで相当派手に活動していて、例によってTwitterやYouTube&ニコ動で自分の活動を色々と投稿していた、という話らしい。なるほど、これなら通報に事欠くことはない。「3Dプリンタによる武器製造の最初の摘発がバカッターとは、さすが21世紀だね!」とほっこりした気分に。

しかし、記事を読んでいくと、いわゆる“うっかり系のバカッター”ではないことが嫌でもわかってくる。なんせ冷蔵庫の中に入ったり、サッカー選手の奥さんを罵倒したりするような人とは、ひと味もふた味も違う発言が記事の中に出てくるからだ。

「私は世界で初めて実弾発射能力を有する3Dプリントリボルバー(回転式拳銃)を開発しました。私は日本で初めて3Dプリンター製の拳銃を作った張本人。このことを誇りに思う」

3Dプリンター銃作製 「銃規制する社会への挑戦」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

「銃を規制する社会に対する挑戦と武装の自由化のためです。人は熊を倒すのに猟銃を使います。銃は体力で劣る女性が男性を射殺するために必要です。銃刀法を廃止できなくても誰もがすぐ製造できるように3D印刷拳銃の図面を普及させる」

3Dプリンター銃作製 「銃規制する社会への挑戦」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

これはぜひ「生の声」を聞くべきだと、早速実際のアカウントに当たってみることに。アカウント自体は消されていなかったので簡単に見つかったものの、いや、これが凄いこと凄いこと。最初に報道記事を読んだときは「どうせ過激な発言をだけを選び抜いてきたんだろう」と思っていたら、それどころじゃない豪快な発言がひたすら並んでいるという、ある意味壮観な光景が飛び込んできた。

確かにこれ(とすでに消されているらしい銃のサイトと動画)を見たら、警察も通報をスルーできないんじゃなかろうか。世間一般としては「3Dプリンタで銃を!」という方に当然目がいくだろうけど、個人的には「アレな人に便利すぎる道具を与えると、あっという間にボーダーを超える場合があるし、これは法整備ですぐにどうこうできる問題じゃないだろう」と思ってしまった。何せ本人は法律というか社会自体を銃(を広めること)で何とかしようと考えているわけで、そもそも最初から法律をきちんと守ってくれそうには見えない。自らの正しさに向かって突き進んだ結果が、今回の事態に繋がっているのだから。

とはいえ、3Dプリンタで銃を作ること自体に関しては「どうせ弾が手に入らないので、大した意味はない」「銃を作れることで規制するべきなら、他の道具も規制対象になる」という話があった。個人的にはすぐに判断できる範囲の話ではないので、この辺りは識者の記事を待ちたい。

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2012年12月11日

ネットの犯罪予告ではあっさり逮捕され、現実の脅迫犯が捕まらない理由

先日以下のようなツイートをしたら興味深い体験談がReplyで寄せられたので、記事にしてまとめたものを紹介。

POSTした内容は前者が当然なりすましウイルスによる冤罪事件のことで、後者は最近特にネットで話題になっているバスケマンガの脅迫犯のこと。単に脅迫状を送りつけるだけじゃなく硫化水素を利用したりと相当凶悪性が高く、コミケではジャンルそのものが規制される事態になっている。

今月12日に上智大(東京都千代田区)で発見された液体が、気化すれば致死量を大幅に上回る硫化水素を発生した可能性が高いことが30日、捜査関係者への取材で分かった。

黒子のバスケ作者脅迫 致死量の硫化水素発生の可能性 - MSN産経ニュース

これに関しては「現実世界(ネット外)の方が直接的に脅迫がおこなわれているのだからより悪質性が高く、影響が多方面にわたるのだから捕まえる優先順位が高いだろう。それに(特に今回の件では)物証も多数あるわけだし、捜査もより楽なのでは」という意味合いがあって投稿した。ところがどうやらそうではないらしい、という話を聞くことができた。

こちら側で簡単にまとめさせてもらうと、以下のような感じだろうか。

  • (少なくとも秋葉原の事件の前は)ただの脅迫状程度では警察はまともに動いてくれない。
  • 本格的に動くとしたら、何度も繰り返していて悪質性が高く、かつ公共施設が明確に狙われているような場合。
  • 地域がばらけると担当の警察(所)が変わるため、情報が共有されない縦割りのせいで重い腰がさらに重くなる。(前述のように単発的な脅迫状程度では動いてくれないので。)

「脅迫状の送りつけ」というのは、どうも話を聞く限り捜査の優先順位がお世辞にも高くない様子。まあ実際のところ1億2千万人も人口がいれば、毎日全国で山のように脅迫まがいの事件なんか起こっているだろうし、警察は脅迫状なんか見慣れすぎていて中々真剣に取り合わないのかもしれない。これは裏を返せばインターネットの利用頻度が高い人が、ネットの犯罪予告を(面白がって通報はするけど)、オオカミ少年のごとくほとんど真に受けないのと同じような図式と言えそうだ。

(注:今回のバスケマンガ脅迫の件に関しては、報道されているようにすでに捜査一課が動いているらしいので、放置案件ではない。)

ではどうして「ネットの犯罪予告の方はあっさり逮捕されたのか(事件として扱ってもらえるのか)」となるが、それはまず秋葉原のあの事件があったことが挙げられる。しかしそれとは別に、下の記事がヒントになりそうだ。

「IPアドレスが判明すれば、捜査は半分終わったようなものだと思っていた。想定外の事態ですよ」。ウイルス感染したパソコンが遠隔操作され、インターネットで相次いで犯行予告や脅迫が行われていたことが明らかになると、ある警察幹部はこう漏らした。

なりすまし事件、想定外が油断に 警察、被害者に自白強要か (1/2) - ITmedia ニュース

本気かどうかもわからず、人員が足を使って捜査し、地道にいくつもの物証を検証して、場合によっては他の地域の警察と連携しなくてはいけない「現実の脅迫事件」と、“IPアドレスが判明すれば、捜査は半分終わる”という「ネットの脅迫事件」、どっちを手がけた方が効率的か常識的に考えろ!……ということなのかもしれない。

普通に考えれば、「実際の脅迫状やテロ予告をそこら中に送りつける」の方が「ネットで吹き上がった犯罪予告をする」より犯人のリスクも(社会的な)優先順位もずっと高いように思える。しかし実際は「そうと言い切れない」レベルどころか、むしろ完全に逆じゃないのかという体験談を聞くことができた。個人的には「釈然とするかは別として(理屈は)納得はできる」という何とも言えない感覚を抱いてしまった。

おまけ

「服を買いに行く服がない」ならぬ「警察に被害届を出すための警察がない」状態。

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2010年04月15日

「オタク」という言葉の使われ方一覧

「オタク」が「同じ言葉でも全然違う意味で使われている」というのは有名なので、まとめておくと便利だと思って作ったもの。ただし、あくまで(ネットの内外を問わず)自分の観測範囲内に入ってきたものをまとめたに過ぎないので、信用はしないように。

1. 特定の対象に執着し、のめり込む人間のこと

「特定の対象に大きなこだわりや執着を持ち、(個人としては)人並み外れた時間や予算を費やし、その対象についての多くの知識や経験を持つ者」を指す。「傾倒対象が何であるか」は全く問わない。したがって、企業によって作られた消費財かもしれないし、そうでないかもしれない。また趣味のように実益に全然結びつかないものかもしれないし、直接仕事に役に立っているかもしれない。場合によっては仕事そのものである可能性だってある。この定義の場合は「マニア」との違いは、恐らくほとんどない。

「趣味に傾倒する」と言い切ってしまえれば楽だが、実際は仕事の一部、あるいは仕事そのものでも「オタク」という呼称を使う場合もあるようで明確な区分はないように見える。ただし、単に「仕事である」とか「仕事の結果詳しくなった」というだけなら、学者・専門家・研究者・(技術的なものなら)職人などと呼ばれることがほとんどなので、使われるのは趣味が高じた、あるいは対象が一般的とは言い難いものに限られるなどの特定の傾向があるようには見受けられる。

備考

オタクの意味としてもっともメジャーなもの、その1。ネガティブ要素抜きで「オタク」あるいは「○○オタ」と呼称する場合、この意味を指していることが多い。ただ古典的すぎる故か、ネット上ではすでにあまり使われていないような印象がある。(ネットの場合は蔑称的な意味が付属していることが多いため。)

2. アニメ・ゲーム・漫画などのサブカルチャーを消費する人間のこと

「趣味としてアニメ・ゲーム・漫画のようなサブカルチャー(いわゆるオタク趣味)を消費する者」を指す。別にアニメやゲームでなくても、「(子供が対象と思われているような)権威や一般性のないもの」あるいは「成年が消費するとあまり考えられていないもの」ならこの範疇に入ることが多い。知識量や消費した時間・予算の大小はほとんど考慮されず、深い知識などはあってもなくても「オタク」でひとくくりにされる点が「1.」と大きく違う。(例えばTV放送されている無料のアニメを見ているだけの場合、時間もコストもほとんどかかっていない。)

やや大ざっぱな見方をすると、「すでに対象年齢(や性別)が外れた商品を(今なお)消費し続ける人間」に対する呼称と言えるかもしれない。具体例を挙げるとすると、「女児向けアニメを女児が見てもオタクにはならないが、成人男性が積極的に見ている時点でオタクになる」というような形。

備考

オタクの意味としてもっともメジャーなもの、その2。何らかの理由でオタクを自称する場合は、(少なくともネット上では)こちらの意味で使われていることが多いように見える。他称でも使われる頻度が高く、特にアニメとセットになっている「アニオタ(アニヲタ)」がオタクの典型例とされてるようだ。

ちなみに1.と明確に区別したい場合は、あえて「ぬるオタ」や「ライトオタク」などと別の呼称をして語っているのが観測される。明確な条件はわからないが、「2.の範疇に入る人間で、かつ作品や趣味に対する大した執着はない人間(つまり単に薄く浅く消費しているだけ)」辺りを指しているようだ。

3. 「1.」と「2.」のハイブリッドタイプ

「アニメやゲームなどのサブカルチャーに傾倒し、それに人並み外れた時間や予算を使う人間」のこと。上記のぬるオタやライトオタクではない(つまりそれから区別された)存在、ということになる。「ガチオタ」と呼ばれる場合もあるようだ。

備考

「一番狭義のオタク」になるかもしれない。恐らく「オタクをイメージせよ」と言われた場合、(外見を抜きにすれば)多くの人間が想像するステレオタイプなタイプ。未だに強いイメージとしてある「周囲が理解できないものに時間やお金をドバドバ使って物をため込む」というのは、この「オタク」から来ていると思われる。

4. 自称「オタク」

自称してアピールする場合のオタク。前述のぬるオタかもしれないし、ガチオタかもしれない。あるいは完全に無趣味で、オタクのように見える要素も皆無でありつつも、単に「一般人とはちょっと違う俺」アピールのためにそう主張しているだけかもしれない。定義は本人の中にしかないため、分類不可能。

5. 身だしなみや雰囲気がさえない、あるいはコミュニケーション下手な人間のこと

いわゆる「オタ(ク)ファッション」をしている者やコミュニケーション下手な者を指す。メディアによって作られた「典型的なオタク像」(わかりやすいオタファッション、対人恐怖症、趣味のことしか話せない、変な口調、社会不適合者 等)に合致するかどうかの問題で、それに近いほどオタクとして認定(呼称)されやすくなる。ほとんどが外見や仕草の問題であり、趣味や趣向はほとんど関係ないため、無趣味でもこの「オタク」になる可能性は十分にある。

主な使われ方は(外部から見た状態で)「あの人、オタクっぽい」など。

備考

ほぼ外部からしか呼称されないオタク。内面や行動的なものはほとんど考慮されず、外見か簡単な会話で「認定」される。要するに「ステレオタイプなオタクの外見(や仕草)に合致しているからオタク」ということになるだろう。多くの場合蔑称。

6. (観測者・発言者から見て)キモイ奴

もはやオタクのイメージがどうこうという話ではなく、単に「気持ち悪い(キモイ)奴をオタクと呼んでる」状態。すでに「バカ」や「死ね」と何ら変わらない罵倒語として機能しているのみ。別のバリエーションとして「キモオタ」、類似語としては「キモメン」など。

備考

5.が蔑称としてより先鋭化した言葉、と言えるかもしれない。ネガティブ要素のみを拡大させた単なる罵倒語だが、ネットだと場所によっては頻繁に使われる。

7. 金づる

マーケティング対象として呼称される場合の「オタク」のこと。「趣味やこだわりに可処分所得や時間の多くを費やすことに抵抗がない層」と定義されてイノベータの言い換えとして使われたり、アニメや2次元美少女キャラを使った村おこし・町おこしのダシに使われたり、パッケージに2次元美少女キャラがプリントしてある商品があったら即買いする層とされたりと、実情は様々。ただいずれにしても「お客様」という区分であるため、(実際の心情はともかく)ネガティブな意味合いはない。

備考

財布というか金目当て。「オタクは金を落とすことにこそ価値がある」という非常にわかりやすい割り切りで、消費が伸び悩む昨今の日本で注目を集めつつあるようだ。「要は、お金があるんでしょ?」

8. 岡田斗司夫

いつまでもデブじゃない人。オタ界の王との噂だが真偽不明。国民はすでに死んでいるとの指摘も。自分の目で確かめてみよう

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