2009年07月17日

児童ポルノ規制を権限強化の道具としか見ていない人

まあタイトルみたいな人を含め、規制推進派・賛成派(一般人含む)にも色々と立ち位置があるよね、という話。例えば以下のような感じで。

  1. 児童ポルノにも2次元規制にも何の興味もないが(自分の社会的な地位を考慮して)「極悪ペド野郎を断罪する素晴らしい自分」を演出するために賛成する。自分には規制は何の関係ない(と考えている)ので法律の中身はどうでもいい。
  2. 規制推進派が票田・支持団体なので政治活動の一環として賛成する。行動原理はあくまで損得勘定なので、自分の判断が賛成/反対に影響することはない。
  3. 自分が見たくない、気に入らないものをひねり潰す足がかりとして賛成する。規制は改正して強めればいいので、とにかく法律を早く通して既成事実を作ることが目的。
  4. 権力・権限の拡大のために賛成する。単純所持を禁止すればとりあえず逮捕→社会的に潰すというルートが作れるので、なるべく曖昧で恣意的な判断が可能になる法律を通すことを目的にする。
  5. 「子供の保護」が目的であり、実写・創作を区別することなく規制し、流通・販売・所持を規制することによって目的が達成できると考える。被害者が実在するかどうかは別に問題ではない。
  6. 「実在する子供の保護」が目的であり、2次元・創作辺りの規制は考えていない。単純所持を禁止して古い本などを燃やす必要もないと考えているが、児童ポルノ規制の法律が通ることが児童保護の目的を達成できる手段と考えているため、中身を精査しないか悪い点があっても無視して支持する。
  7. この騒動に興味も執着も知識もまったくないので、規制の話は別世界のことだと考えているが「児童ポルノ規制に反対する奴は鬼畜ロリペド野郎の犯罪者。そうでなければ賛成しろ」という二元論を突きつけられるとあっさり賛成する。
  8. え?児童ポルノが云々、という話があるの?よくわかんないけどいいんじゃない。規制すれば。*1
  9. 海外が規制してるなら日本も規制しないとやばくね?

実際には重複した意見・立場である人は多いだろうし、建前としては全員「子供を守る」を使用しているわけで外部から見て判断できる場合は少ないかもしれない。まあそもそも「こんなの区別する必要ねえだろクソが。規制賛成派は全部敵だ!」という大雑把な判断の方が楽だけど、そうなると「規制に反対する奴は全部ペド野郎の犯罪者とその予備軍」という挙動と大して変わらなくなってしまうのが問題か。

*1:別に何も判断を求められなくてもテキトーに賛成する、という点が7と違う。

タグ:一般 社会 規制
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2009年05月27日

新型インフルエンザ発生時の「正しい」行動一覧

一般人

TypeA

「実際にインフルエンザ予防に効果があるか」は別として、近隣地域に発病者が発生した場合はマスクを購入し、着用する。マスクを着用することによって「自分はインフルエンザ予防に関心があり、万が一発病した場合にも他人にうつす気がない」ことを周りにアピールする。

TypeB

「実際にインフルエンザ予防に効果があるか」は別として、観測範囲にマスク着用者が多いかどうかで着用の有無を判断する。危険度の判断は周囲に任せ、なるべく空気を読んで「不自然ではないこと」を前提に行動する。

行動原理は「なるべく長いものに巻かれろ」であり、みんながやっているかどうかが絶対的な判断基準になる。従って「みんながマスクをしているので、自分もマスクをする」から変化するのも早く、日本人より大きな母集団を見つけて「(他の国の人はマスクをしていないのに)日本人だけマスクをしている。お前らはおかしい。ヒステリックだ」に鞍替えするのも珍しくはない。

TypeC

「自分は絶対にインフルエンザにはかからない」という前提に基づいて行動する。マスクの購入・着用者を「情弱www」と罵り、馬鹿にする。自分は絶対に発病せずウィルスをばらまくこともないため、当然マスクを購入したりする必要はない。

発病する奴は自己責任であり、発病させるような行動を容認したり促したりした所属組織*1は大問題なので「なぜ○○へ行かせたのか(させたのか)」「社会的な不安を与えた責任を取れ」と謝罪を迫る。当然謝罪しても許さない。

企業・団体

一般企業A

「実際にインフルエンザ予防に効果があるか」は別として、リスクマネジメントとして社員にマスクの着用や体温の測定を義務づける。インフルエンザ対策をおこなうことによって「会社ならびに役員はインフルエンザ予防に関心があり、対策もおこなっているため危機管理能力は十分である」ことを周りにアピールする。万が一社員に発病者が発生した場合にも、「万全の対策をおこなっていたが、それでも防ぎきれなかった」とマスコミ・社会・周囲に納得させる手段として利用する。

一般企業B

会社としては何もしないが、いちおう社員には「新型インフルエンザには気をつけておけよ」と忠告する。社員は空気を読んでマスクを着用したり、しなかったりする。発病者が発生した場合の対処マニュアルは特に存在しないため、発生しないことを祈りつつ普段の業務をこなす。

一般企業C

新型インフルエンザはまったく関係がない話だ、という前提に基づいて業務をおこなう。社員は空気を読んでマスクの着用はしない。発病者は発生しないため、そもそも対処マニュアルは必要がない。

学校・大学

「生徒と地域の安全・安心」を第一に考え、発病者が発生した地域では休校等の対処をおこなう。暇をもてあました生徒は特にインフルエンザ対策をすることなく、外でたむろして遊ぶ。

万が一学校内で発病者が発生した場合、責任者は祟りか天狗の仕業だと自分に言い聞かせ、平身低頭で「社会にご迷惑をおかけしたこと」を謝罪する。

マスコミ

国内外の確認できた発病者数を事細かに報道する。国内での発病者は名前こそ公表しないものの、なるべく細かく・正確に所属組織や発病前の行動をブロードキャストする。視聴者に「わかりやすい」情報を届けるため、なるべく「歯切れのよい」専門家を呼ぶ。

発病者が発生した場合、その組織がおこなう記者会見に参加し「発病者の詳細な行動」や「組織・個人としてのインフルエンザ対策の有無」、「『社会的な影響』を考えた上での今後の対応」を詳細に取材する。(少なくとも画面に映る)レポーターは様々なリスクを考慮し、当然マスクの着用をおこなう。

大手通販企業

マスクが飛ぶように売れるので、「社会貢献」として活用する。「商売はタイミングが命!!」「仕入れれば売れます!レディースファッションの店でもガンガン売れてます!!」と加盟店に社会貢献に参加するよう促す。

これによりマスクの供給の偏りが是正され、開業医で作る団体からはマスクがなくなり「適正な価格」で「適正なところ」にマスクが供給される。また、ごく一部の店舗の不況対策にも役立つ。

国・厚生労働省

「献体を検査しなければ新型は発生しない」という原則に基づいて行動し、ごく一部の例外を除いては「関西圏での封じ込めに成功」する。残りは「比較的安全な季節性のインフルエンザ」なので、大量に患者が発生した場合でも医療崩壊が防ぐことができ、先進国のメンツも潰れない。医者・医療機関は空気と検査キットの在庫を読み、患者を「適切」に診断する。

*1:学校や企業

タグ:社会 時事
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2009年03月23日

社会は厳しいメソッド

概要

自己の主張に何らかの反論・反響が寄せられた場合に、「社会の厳しさ」を持ち出して説得力の強化と発言責任の回避をおこなうメソッドのこと。

まず「社会は厳しい」という前提を元にして、「俺は社会経験豊富」「俺は社会に揉まれている」というアピールをおこない「自分は社会がわかってる人間」と位置づける。これによって以下の効果が生まれる。

1.「お前は社会がわかってない」という無敵カウンターが使える

実際の自分の主張の中身がどうであれ、それに反論した人間を「お前は甘っちょろいだけ」「社会のことが何もわかってない」「要するにガキ」と切り捨てることができる。また、自分は社会に揉まれた人間であるという前提を使い「そんなことに必死になって反論するお前は社会性がない証拠」「正論は社会では通用しない」「要は空気読め」などの「反論する奴は人間的に問題がある」という圧力も同時にかけることが可能。

自分の主張に何ら説得力のある根拠を提示できなくても、相手の反論を封じ込めることによって相対的に優位に立てるのがポイント。

2.優越感ゲームとしての活用

1の変形として「俺は社会をこんなに知っているゲーム」としても使うことができる。「社会を知ってる俺がお前らアホどもに説教してやるぜ」という動機から出発して、単純に注目を集めるだけでも成功といえるし、反論が多くても「社会を知らないガキどもが必死になって騒ぎおるわwww」という流れで優越感ゲームを楽しむことができる。

3.「悪いのは俺ではない」という責任回避手段として

例え1が上手く機能しなくてボコボコに反論されても、「自分の主張はあくまで社会の実態(認識)を紹介しただけ」などと軌道修正することによって「悪いのは俺ではなく社会」「俺を攻撃するのは筋違い」という責任回避をおこなうことができる。実態があやふやで具体的な文句の付け所がない「社会」に責任を丸投げすることによって、結果的に「自分はなにも悪くない」というスタンスを取ることが可能になる。

タグ:心理 社会 web
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